結論

クライアントの表示設定を日本語に変えましょう。

問題が見つかった経緯

私は普段、Outlook on the Web(旧称:Outlook Web App)を利用しているのですが、先日、メール送信相手から、メールが文字化けしていると連絡がきました。

メールのヘッダを確認すると、文字コードがなぜか中国語の gb2312 になっていました。

過去数年このような問題はなかったのですが、2024年11月20日に、文字化けについて指摘されました。

原因

文字化けの原因は、この文字コードです。
こちらから送信しているメールが中国語の gb2312 になっているのが問題でした。

Gmailアカウント宛に送ると、文字コードは gb2312 のままでも、文字化けせずに届いたのですが、他のプロバイダー宛だと文字化けするようです。

なお、送信したメールの件名や本文は、日本語と半角英数字のミックスでした。

なんでこんな事になっていたのかというと、Outlook on the Webの表示言語をEnglishにしていたためでした。

ちなみに、これまでもずっと言語設定はEnglishだったのですが、文字化けしているという指摘は過去にゼロでした。

対応方法

表示言語を日本語にすると、文字コードが iso-2022-jp と、日本語に変更され、文字化けは解消されました。

何故かUTF-8にできない

そもそも文字コードを utf-8 にすれば問題ないのではと思ったのですが、Outlook on the Webには文字コードを設定するメニューがありません。

新しい Outlook for Windows である Outlook (new) にも文字コードのメニューがありません。というか、新しいOutlook for WindowsはOutlook on the Webと同じようです。

そこで、Exchange admin centerのRemote domainの設定で、文字コードを utf-8 に変更してみたのですが、それでも、文字コードは utf-8 にはなりません。

他に試したこと

言語設定をEnglish(World)にして、英数字のみでメールを送信

この場合は、charset="us-ascii" になる。
しかし、日本語が混在すると gb2312 になる。

言語設定をEnglish(United States)にして、英数字のみでメールを送信

この場合は、charset="iso-8859-1" になる。
しかし、日本語が混在すると gb2312 になる。

言語設定を日本語にして、英数字のみでメールを送信

この場合は、charset="us-ascii" になる。
日本語が混在すると iso-2022-jp になる。

Outlookさん、UTF8を使わせてください。


執筆者情報
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ウェブ&マーケティングディレクター

清水公太

Web、映像、雑誌などの制作現場で、企画、デザイン、撮影、コーディング、マーケティング、業務改善などを経験してきました。 守備範囲は広めの雑食性のディレクターです。