手軽にガントチャートを作成できる無料Excelテンプレート「Simple Gantt」
Simple Ganttとは
概要
Simple Gantt(シンプルガント)は、シンプルなガントチャートを作成するExcelのワークブックです。
Excelでゼロからガントチャートやスケジュール表を作成する手間を減らす事を目的に作成し、公開しています。
どのような事ができるのかを収録した15秒の早送り動画を用意しましたので、まずはこちらをご覧ください。
Simple Ganttのダウンロード
日本語版
英語版
こんなことに使えます
- プロジェクト管理表の作成をある程度自動化する
- シフト表の作成をある程度自動化する
作成した背景
現在、タスク管理やプロジェクト管理のためのウェブサービスが多く存在しており、ガントチャートもオンラインで手軽に作成できるようになりました。
当事務所でも、そのようなウェブサービスを利用しているのですが、プロジェクトによってはExcelが好まれるケースもまだあります。
そのような時に、ゼロからスケジュール表を作成したり、作成したスケジュール表を手動で修正したりするのは手間です。
このExcelブックは、この手間をできる限り削減し、スケジュール表を作るというタスクに時間を取られないように作成しました。
利用条件
- 商用・非商用問わず、無料でご利用頂けます。
- 当Excelの著作権は雑多制作に帰属しますが、著作権表記なしにご利用頂けます。
- カスタマイズ利用も可能ですし、カスタマイズしたものを再配布頂いても問題ありません。
- ただし、このExcelをそのまま再配布する際は、当サイトのURLを記載頂きますようお願いいたします。
Simple Ganttの特徴
- Excel VBAは使用せず、関数と条件付き書式で作成しています。
- そのため、Excel中級者は当Excelを自分好みにカスタマイズできると思います。
- 開始日と終了日を入力し、色を選択すると、日付の範囲とタスクのカテゴリのセルに色が付きます。
- ステータスを"完了"にすると、そのタスクの行がグレーになります。
- ステータスを"区切り"にすると、そのタスクの行が黒になります。これはタスクをグループ分けする際に便利です。
- 祝日を登録する事ができ、登録した祝日はカレンダーに反映されます。
- 土日はカレンダーに色付けされて表示されます。
- タスクの開始日~終了日の営業日数が表示されます。この営業日数は、上記で登録した祝日も除外されます。
利用の際の注意点
- 条件付き書式を利用しているため、通常のコピー&ペースト(「
Ctrl + C
」&「Ctrl + V
」)をすると書式や条件付き書式もコピー・ペーストされるので注意してください。 - コピー&ペーストする場合は、コピーしたセルを「値として貼り付ける」ことをお勧めします。
使い方
休日を定義する
まず、スケジュールに反映させる休日を設定します。
祝日や、会社独自の休日などをあらかじめ登録しておくことで、ガントチャート上にもその日が休日である事が反映されます。
設定は、シート「Holiday」で行います。 このシートの1行目に祝日の日を、2行目に祝日の名前を入力してください。
初期状態では、2021年(令和2年)の祝日が入力されています。
追加や修正が必要でしたら、並び替えや追加をしてください。
なお、初期状態では、3行目には、2行目に入力された日付の曜日を返すWEEKDAY関数
が入力されています。
休日を追加する場合は、追加した列の3行目に、このWEEKDAY関数
もコピー&ペーストしてください。
ちなみに3行目は、なくても問題ありません。
あくまで、入力した休日の曜日をチェックする目的で入力しています。
この「Holiday」のシートに入力した休日が、「Schedule」のシートのカレンダーで、休日として黄色く表示されます。
また、「Schedule」のシートに入力する「開始」と「終了」の日付から算出される営業日数からも、除外されます。
以下の動画も参考にしてください。
プロジェクトの開始日を入力する
ここからは、特に明記しない限り「Schedule」のシートでの作業の解説となります。
ガントチャートをスタートする開始日をL3
のセルに入力します。
すると、その日を開始日として、後続のカレンダーが更新されます。
土曜日や日曜日、「Holiday」のシートで定義した休日の行には自動的に色が付きます。
以下の動画も参考にしてください。
タスクを洗い出す
あらかじめ、プロジェクトに必要なタスクを洗い出し、グループ分けしておくことをおすすめします。
こうすることでSimple Ganttへの登録がスムーズになります。
タスクの洗い出しや整理は、NotionやDynalistなどのドキュメント作成サービスなどが便利です。
タスクのグループを区切る行を作成する
タスクは以下の親子関係でまとめる事ができます。
- 親カテゴリ(D列 / 区切り行によって、見た目上の区切りを作成)
- 子カテゴリ(D列)
- タスク
大カテゴリと小カテゴリは、どちらもD列に名前を入力します。
そのため、入力しただけでは親子関係が分かりません。
そこで、親カテゴリのB列のステータスを区切り
を選択してください。
すると、その行に黒く色が付き、区切り線のように利用できます。
*参考動画を後述します。
子カテゴリを入力する
D列に、タスクの中カテゴリを入力してください。
*参考動画を後述します。
タスク名を入力する
E列に、タスク名を入力してください。
*参考動画を後述します。
担当を入力する
F列に、担当者名を入力してください。
担当者は、自由に入力することもできますが、ドロップダウンリストから選択することも可能です。
ドロップダウンリストの担当者名は、「DropdownList」のシートの「Name」の列に入力してください。
*参考動画を後述します。
開始日と終了日を入力する
G列にタスクの開始日を、H列にタスクの終了日を入力してください。
すると、I列「営業日数」に、開始日と終了日の営業日数が自動的に表示されます。
この営業日数は、土曜日と日曜日、そして「Holiday」のシートで定義した休日は除外されます。
*参考動画を後述します。
開始日と終了日をカレンダーに反映させる
開始日と終了日を入力しても、カレンダー上には反映されません。
反映するには、C列「色」のドロップダウンから、お好みの色を選択してください。初期状態では以下の5色を用意しています。
- 青
- 緑
- 黄
- 橙
- 赤
もし、色の変更や追加をしたい場合は、条件付き書式を修正してください。
また、色のドロップダウンリストも追加、変更したい場合は、「DropdownList」のシートの「Color」の列に入力してください。
*参考動画を後述します。
タスクのステータスを選択する
各タスクのステータスはB列「ステータス」のドロップダウンリストから選択してください。初期状態では以下の5つを用意しています。
- 未着手
- 保留中
- 作業中
- 完了
- 区切り
この内、区切り
はタスクのステータスではなく、前述したタスクの親カテゴリとなる行で選択してください。タスクのカテゴリ分けに親カテゴリが不要な場合は、この区切り
のステータスは使用しないでも問題ありません。
また、完了
のステータスを選択すると、その行がグレーになります。
ステータスのドロップダウンリストを追加、変更したい場合は、「DropdownList」のシートの「Status」の列に入力してください。
タスクのグループ分けやタスク名の入力は、以下の動画も参考にしてください。
進捗・メモを入力する
タスクの進捗度合いを入力したい場合は、J列「進捗」に数値を入力してください。パーセント表示されます。
メモを残したい場合は、K列「メモ」に入力してください。
担当別にタスクを表示する
担当者別にタスクを表示させたい場合は、F5「担当」のフィルタから目的の担当者を選択してください。
使い方の説明は以上です。
Excelのガントチャート作成にお役に立てば幸いです。
ダウンロードはこちらから。
■日本語版
SimpleGantt2021_JA.xlsx