GA4で参照元除外する手順とリファラースパムについて
先日、新しいリファラースパムを見つけました。それをきっかけに、GoogleアナリティクスのユニバーサルアナリティクスとGA4の双方で参照元除外を行いました。 以前はGA4では参照元除外ができなかったようなのですが、簡単にできるようになっていたため、解説致します。
今回発見したリファラースパム
今回のスパムはgammatraffic.com
というサイトに誘導するものでした(アクセスしないでください!)。
オーガニックの流入が増加していたのでキーワードを確認したところ、www.trafficfit.club
とwww.trafficcity.club
が上位に表示されていました。
明らかにおかしいですね。
アクセスしたところ、gammatraffic.com
にリダイレクトされました。
みなさんはアクセスしないでください。
GA4で参照元除外する手順
- アナリティクスの左下の歯車アイコン
管理
をクリック - プロパティの中の
データストリーム
をクリック - 該当のデータストリームをクリック
- 一番下の
タグ付けの詳細設定
をクリック 除外する参照のリスト
をクリックマッチタイプ
を参照ドメインが次を含む
にし、ドメイン
に除外したいドメインを入力- 右上の
保存
ボタンをクリック
以下の画像も参考にしてみてください。
従来のユニバーサルアナリティクスで参照元除外する手順
この場合は、フィルタを利用します。
フィルタはアカウント単位で行うか、ビュー単位で個別に設定するか、どちらでも対応できます。
!注意
フィルタは過去のデータには適用されません。そのため、フィルタ適用前後で、データが大きく変動する場合もあります。
大規模サイトでフィルタを適用する場合は、新しいビューに適用する方が安全です。
また、フィルタを削除しても適用期間中のデータはフィルタが適用された状態で収集されたままになります。 フィルタ適用前のデータには戻りませんのでご注意ください。
手順は以下の通りです。
- フィルタ名を入力。分かりやすい名前にしておきましょう。
- フィルタの種類
カスタム
を選択 除外
を選択フィルタ フィールド
は参照
を選択フィルタ パターン
に除外したいドメインを入力(ドメイン名をひとつ入力しても、正規表現で複数入力してもOKです)- アカウント単位でフィルタを適用する場合は
ビューにフィルタを適用
のセクションで、適用させたいビューを選択 保存
をクリック
以下の画像も参考にしてみてください。
今回は、ステップ4で参照
を選択しましたが、検索語句
や言語
など、スパムに応じて項目を選択してください。
今回のスパムの場合は、オーガニックのアクセスのキーワードにスパム文字列が含まれていたため、検索語句
を選択すると良いでしょう。
フィルタは正規表現でも利用可能
ユニバーサルアナリティクスのフィルタパターンは正規表現にも対応しています。
そのため、複数のドメインを参照から除外したい場合は、フィルタパターンに以下のように入力します。
example\.com|secondexample\.com|.*spammysubdomain\.com
上記の例では、example.com
か、secondexample.com
か、.*spammysubdomain.com
を除外するという記述になります。
最後指定.*spammysubdomain.com
の場合は、spammysubdomain.com
を含むドメインという記述で、サブドメインを排除する場合に利用できます。
また、文末をパイプ|
で終わらないように注意してください。パイプで終わってしまうと、全ての参照を除外してしまいます。
リファラースパムとは
リファラースパム(Referrer Spam)とは、スパマーと呼ばれる迷惑行為を行う人間が、アクセスしてほしいサイトを参照元などに設定して、サイトにアクセスする行為です。
Googleアナリティクスでは、参照元などを確認する事ができますが、そこに表示された参照元にアクセスさせる事がスパマーの目的です。
サイトを見て欲しいという場合もあるでしょうが、フィッシングサイトに誘導させたり、サイトに悪意のあるプログラムを仕込んでいる場合も考えられます。